専攻案内

専攻長からの挨拶

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平成29年度
創造エネルギー専攻長
奥野 喜裕

 エネルギーは自然科学の基本概念であると同時に近代社会を支える活力の源です。以前はシステムとしてのエネルギーが取り上げられる事はあまりありませんでしたが,東日本大震災以降,原子力発電所再稼働の是非,再生可能エネルギー源の潜在力と経済性,地球環境あるいは気候変動問題,などが活発に議論されています。「エネルギー」が単に我々の生活を便利にしてくれるものにとどまらず,環境,経済,社会システム,さらには技術文明の根幹とも大きく関わっていることについて,現在ほど多くの国民が関心を寄せたことは,かつてなかったのではないでしょうか。将来のエネルギー源の枠組みの選択は未来社会のあり方や我々の今後の生き方にも密接にかかわる複雑な課題ですが,合理的な選択には科学と技術に裏付けられた着実な知識が不可欠であることは言うまでもありません。
 創造エネルギー専攻では,30年余りに亘って科学と技術の側面からこのような難しい課題に取り組んできましたが,その解決には今後も長期的な多方面からの検討が必要です。平成28年度から専攻の教員は新しい組織に所属して再出発しますが,今後も連携協力して課題解決に向けて努力を続けるつもりであり,難題に挑戦する意欲的な学生を求めています。

創造エネルギー専攻の歴史

  エネルギー源の多様化,エネルギー利用の高効率化,環境に調和したエネルギー利用,エネルギー技術に関する国際貢献といった課題に対処するには,学際的な視点を持って,基礎から応用に至る研究が必要になります。創造エネルギー専攻の前身である「エネルギー科学専攻」は,地球環境や社会システムを見渡したうえでエネルギー諸問題の解決にあたることのできる,合理的で論理的な思考に基づく高度な学識と幅広い見識を有する研究者や技術者を育成することを目的として,昭和50年に全国に先駆けて設立されました。その後,全国の有力大学でエネルギー科学専攻をモデルとした改革が行われましたが,我々のグループは平成7年の「創造エネルギー専攻」への改組によって,さらに学際性を強め現在に至っています。また,平成28年度からは「さらに大きな枠組み」で,エネルギーに取り組むべく検討が続けられており,平成28年4月からは教員も学生も新しい組織とカリキュラムの下で再出発をします。

研究グループの特徴と今後の展望

  エネルギーは社会の活力の源として重要である一方,環境・資源問題,食料・人口問題,あるいは政治・経済問題とも密接に関係しており,難題の解決のためには非常に幅広い視点からの検討が不可欠です。細分化された既存の学問分野だけでは,このような難題に対処できないことは言うまでもありません。我々のグループには,物理学,化学,機械工学,電気工学,材料科学など,理学と工学の幅広い分野を包括し,このような問題に多角的に対処できる人材がそろっています。
 教員と学生が所属する組織の枠組みは変わりますが,今後も学内外の幅広い分野で有機的な連携を深めながら難題解決を目指します。